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家づくりコラム 2025.02.11
【家づくりの疑問】木造住宅ってそもそも何で雨や湿気で腐らないの?
こんにちは、坂根工務店の堂本です。
今日は家づくりの素朴な疑問についてお答えします。
そもそも木材って湿気に弱く、雨などに晒し続けると腐るのでは…?そんなイメージはありませんか。
しかし実際に坂根工務店が手がける木造住宅は腐っていません。
なぜでしょうか。そこにはこんな工夫が隠されています。
木が腐る理由
実は、木はある条件が揃えば腐食をしますが、その条件を遮断すれば腐ることはありません。
木を腐食させるのは「木材腐朽菌」の発生によるものです。
なんと!これはキノコと同じ白色腐朽菌。木を栄養にして成長する菌なのです。
この菌が木材に含まれるリグニン・セルロース・ヘミセルロースを分解し、腐らせてしまいます。
針葉樹を腐らせる「褐色腐朽菌」と広葉樹を腐らせる「白色腐朽菌」があり、これらが木の表面をボロボロにしたり穴をあけたりします。
そして、この菌が発生するには条件が必要です。
1.温度
30℃以上の環境で最も発生しやすくなり、3℃以下になると発生しにくくなります。
2.湿気
木材は水分を蓄える性質になっており、木材の含水率が20%以上になると発生しやすくなります。
20%以下は発生しにくいということになります。
3.酸素
木材腐朽菌は繁殖に酸素を必要とするため、多くの環境下で発生します。
昔は地盤強化をするために松製の杭を打っていましたが、この場合は腐らないんです。
実は土中には酸素がないから腐らない。だから杭として腐ることなく機能したのです。
木造建築を腐らせない秘訣
どんな木造住宅でも条件が揃いやすい箇所は、腐食してしまう可能性があります。
例えば、雨漏りしている屋根裏、結露の多い窓辺。
浴室廻りや床下の構造部なども腐食する可能性が高い箇所です。
私たちは適材適所の木材選びで、湿気の溜まりやすい場所には湿気に強い木を使います。
樹種の特性を理解し、こだわることは坂根工務店の家づくりの特長です。
土台は高温多湿な日本の気候に適したヒノキを使うことで、耐久性を保ちます。
他にも栗やケヤキなどの湿気に強い樹種があります。
また通気工法を行っており、常に床下や屋根なども通気するようになっています。
湿気を排出することで木材腐朽菌の発生を抑制しています。
さらに木が朽ちる原因にシロアリが挙げられますが、湿気を抑えて防蟻処理を行うことで発生しにくくなります。住まいの大敵は湿気にあるのです。
皆さんにお願いしたいのは、定期的な点検です。
以前リノベーションを行った古民家は、管理をしっかりなされていたおかげで構造部に腐食が見られませんでした。雨漏りなどをしていないかをしっかり確認し、大きな被害を防ぐことが大切です。
ぜひ坂根工務店の家守り制度を活用し、定期的な点検をご依頼ください。
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