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家づくりコラム 2026.01.15

広いのに狭く感じる部屋の共通点とは?

こんにちは、坂根工務店の滝波です。
「帖数は十分あるはずなのに、なぜか狭く感じる」
住まいに対する、悩みの一つです。

今回は、設計を担当させていただいている私の考え方を基本に「広さはあるのに、狭く感じてしまう部屋」に共通する原因と、「設計・計画段階で意識したいポイント」を整理してみました。

数字上の広さではなく、「人がどう感じるか」という視点を大切にすると、家づくりの考え方が大きく変わるかもしれません!

家具・収納・視覚的要素が「狭さ」をつくる

空間の広さは、実際の面積よりも「視覚情報の量」に大きく左右されると思います。
家具や色、線が多いほど、人は無意識に「詰まっている」と感じるんです。

「家具の占有率は30〜40%が目安」

家具が床面積の50%を超えると、空間の主役が「部屋」ではなく「モノ」になります。

・背の高い家具が多い
・床が見える面積が少ない

この状態は、部屋を一気に狭く見せます。
吊り戸や脚のある家具など、「床が見える収納」は、それだけで広い印象を保ちやすくなります。ソファなどを選ぶ際にも判断ポイントに使えますね。

「空間は区切るのではなく、間仕切る」

壁で区切ると、天井ラインが分断されます。
一方、家具や格子を使って仕切れば、天井部分でつながり、空間は一体として認識されます。廻り縁をあまり作らないのも、余計な“線”を減らすための工夫です。

「色は淡く、アクセントは計画的に」

床・壁・天井は、基本的に明るく薄い色でまとめます。
明度差が少ないほど境界が曖昧になり、空間は広く感じます。

アクセントクロスを使う場合は一面のみ。紺や濃色は奥へ引く性質があるため、正しく使えば奥行きを強調できますが、多用は逆効果です。

天井・壁・開口部が与える圧迫感

「広いほど天井は低く見える」

意外に思われますが、面積が広い空間ほど、天井の低さを感じやすくなります。
視線が横に流れ、高さの変化が乏しくなるためです。

「高さの変化でスケール感を補正する」

・吹き抜け
・上がり天井
・梁をあえて見せる

こうした要素は、天井の高さにリズムを生みます。
梁は圧迫感を生むと思われがちですが、空間のアクセントとなり逆に落ち着きや広がりを感じさせることもあります。

「格子壁という選択」

リビングなどで壁の代わりに格子を使うと、光・視線・空気を通しながら空間を仕切ることが出来ます。壁よりも奥行き感が生まれ、空間は広く感じられます。

「通路はできるだけ作らない」

廊下などの通路は、一般的には居住スペースとしては使われない場所であり、
視界を分断する要素でもあります。

通路を減らした間取りにしたり、視線の抜け方を考慮すると良いかもしれません。
坂根工務店では、吹き抜けや窓などを利用して圧迫感のない空間にしています。

窓・カーテン・照明が空間を左右する

▲狭小地に建てた住まい

「窓は数と位置が重要」

窓が少ないと、空間の“終わり”がはっきりし、閉塞感が出ます。
大きさよりも「視線が外へ抜ける位置」に窓を設けることが重要です。
窓が多い家が広く感じるのは、外部との連続性が生まれるからです。

「カーテンよりロールスクリーン」

カーテンはヒダやたまりが視覚的なノイズになります。
ロールスクリーンは面がフラットで、
境界を感じにくく、空間をすっきり見せます。

「ペンダントライトの多用は禁物」

ペンダントライトを多用すると、天井高さが分断され、圧迫感が出ます。

坂根工務店の基本は間接照明やダウンライトなどの組み込み照明。
ペンダントは必要な場所だけ、計画的に配置するように照明計画を行っています。

 

まとめ

広いのに狭く感じる部屋には、共通点があります。

・線が多い
・境界が多い
・視線が止まる
・家具計画が後回し

「視線・光・天井ラインを途切れさせない設計」ができれば、実寸以上に広く感じる空間はつくれます。

数字だけでなく、「どう感じるか」を大切にした家づくりのヒントとして参考になれば幸いです。

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