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家づくりコラム 2020.11.24

本当によい家とは~日本の「美」と「伝統」~

こんにちは、坂根工務店の堂本です。

住まいに求めるものは、人それぞれ異なります。

好きなデザイン、趣味嗜好、生活スタイルも三者三様です。

しかし、「本当によい家」にはひとつの定義があると、私たちは考えます。

1つに、「日本の気候風土に適した造り」であること。

 

日本家屋の特徴である、軒や庇。これらは、夏の暑さや冬の冷気を緩和するための、先人の知恵でした。

調湿機能や通気性を備えた木、土、瓦といった自然素材も、夏の湿度が高い日本の気候には最適でした。

だからこそ、昔は100年以上も長持ちする家を建てることができたのです。

時代は変わり、建物の外観も仕様も多様化しましたが、後世にまで受け継いでいける家を建てるためには、こうした昔ながらの考え方を取り入れることは欠かせません。

2つ目は、「家族の暮らしに合った間取り」であること。

家族との時間。

ひとりの時間。

ライフスタイル。

適材適所の収納。

「家」は人が住まう場所であり、みんなが集う場所です。それぞれの用途に応じて、使い勝手がよく、過ごしやすい場所でなくてはなりません。

最後に、「デザインに優れている」こと。

日本の町家や古民家が、いまも再生しながら住み継がれているのは、趣のある外観と空間に魅力を感じる人が、それだけ多いということです。

ヨーロッパの家が何百年と住み継がれているのも、ただ性能に優れているからという理由だけではないはずです。

年月とともに深みが増す、レトロで美しい外観があってこそではないでしょうか?

現代的なビジュアルの中にも、古き良き日本家屋の知恵と趣を残した家。

それこそが、私たちの思う「本当によい家」なのです。

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