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家づくりコラム 2023.03.09
真壁和室と大壁和室ってどんな違いがある?
こんにちは、坂根工務店の堂本です。
早速ですが、皆さんは「和室」の仕様に種類があることをご存知ですか?
ここでお話しするのは畳スペースではなく、日本建築伝統の様式に則った部屋のこと。
▲日本伝統の和室
和室にとって、壁の仕様は重要なポイントです。
仕様の違いによって大きく空間の印象が変わります。
建築用語で言うと「壁の仕様=壁の納め方」と表現することもありますね。
今回は坂根工務店の事例をもとに、そんな壁の納め方の違いを解説します。
坂根工務店直伝!真壁和室と大壁和室の違い
和室の壁の仕様は「真壁(しんかべ)」と「大壁(おおかべ)」があります。
具体的にどのように違う?
解説の前にまずは写真を見比べてみましょう。どこに違いがあるか分かりますか?
壁に注目して比較してみてください。
【真壁和室】
【大壁和室】
目に見える大きな違いは「化粧の木材が見えているか否か」ということ。
真壁は日本の伝統工法。美しい木材を見せるために構造部を露出させる仕様になっています。
一方、大壁は西洋の工法から由来しており、構造部が見えないように壁で全体が覆われています。
大壁と真壁のそれぞれの特徴|メリットとデメリット
【真壁和室の特徴】
・本格的な和室にするなら真壁仕様
伝統的な軸組工法(構造材)を見せた和室は真壁仕様です。
和室に合わせる塗り壁(漆喰や土壁)に向いています。
・木材の美しさを味わうことができる
大工さんの目利きによる木材選びは、坂根工務店の家づくりにおけるポイントです。
木の温もりや見た目の美しさを存分に感じられるのは、真壁和室の特長です。
一方で、和室を美しく仕上げるためには化粧材と呼ばれる「見た目がきれいな木材」が必要になります。
そのためコスト面は大壁と比較して高くなるといえます。
・大壁よりも若干広くなる
柱や梁などの構造部を壁で覆わない分、大壁仕様よりも若干面積が広くなります。
実際に大きく面積の違いはありませんが、見た目にも広い印象を与えてくれます。
【大壁和室の特徴】
・モダンな和室にするなら大壁仕様
柱が見えない大壁仕様の和室は、モダンな印象に仕上がります。
壁がフラットであるため、家具を配置しやすいです。
・断熱材を入れやすい
壁に厚みがあるため、十分に断熱材を入れることができます。
大壁和室は現代住宅の性能に適応しやすい和室といえますね。
・費用が抑えられる
真壁と違い、化粧材にこだわる必要がありませんので費用を抑えることができます。
皆さんはどちらの和室がお好きでしたか?
伝統的な和室は、坂根工務店が誇る大工さんの技術が光る場所。
それぞれ仕様の違いを知って、ぜひ和室にもご注目いただければ幸いです!
皆さんの家づくりにおいて和室をつくる際は、ご希望をお聞かせください。