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aboutさかね 2023.07.25
坂根工務店の職人技をのぞいて!のぞいて!(5)
こんにちは、坂根工務店の坂根広泰です。
今回ご紹介する職人技は「面取り」の技術です。
皆さん「几帳面」という言葉をよくご存知だと思いますが、実は面取りの一種が語源になっているんです!
几帳面は平安時代に貴人の家具に行った細工方法。
職人が美しく仕上げた家具の几帳面に例えて、仕事が丁寧な人・真面目な人をそう呼ぶようになりました。
大工さんの腕の見せ所「面取り」とは?
面取りは木材の鋭利な角に、面や丸みなどの形状に削る技術のことです。
①木材に触れた時に、手が傷つかないように安全性を高めるため
②木材に見た目の美しさや遊び心を与えるため
これらの理由から、皆さんが触れる家のあらゆる箇所に面取りを施しています。
「面取り仕上げ」や「面取り加工」と呼ばれることも多いですね。
面取りにもたくさんの種類があるので、鉋(カンナ)やヤスリを駆使して加工を行います。
(新宮大工)
滑らかで触り心地をよくするために、面取りをする時はお客様の気持ちになって確認を行っています!
実際、手すりなどに触れた時「スベスベで気持ち良い、握りやすい」と言っていただけるのは嬉しいですね。
大事なひと手間です^ ^
面取りの技術にクローズアップ
造作の手すりをお承りした際には、大工さんの手仕事で面取りのデザインを。
この事例では、かまぼこ面と切面(角面)の面取り加工を組み合わせています。
見ても触れても滑らかな、お施主様邸だけの特別な手すりに仕上がりました!
よく見ると、造作家具にも糸面(いとめん)と呼ばれる細かな面取りが行われています。
テーブルや造作キッチン・洗面台など触れる場所には、わずかに丸みを持たせています。
こんなところにも、面取りの技術が隠れていました!
これは化粧梁(けしょうばり)と呼ばれる、意匠として魅せたい梁です。
四角い梁ではありますが、よく見ると角が削られています。
このひと手間が住宅のデザインを左右しますよ^ ^
坂根工務店で家を建てていただいた時や、完成見学会に訪れた際にはぜひ面取りの技術にもご注目くださいね!
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