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施工事例 2023.08.15
これぞ坂根工務店の手仕事!事例を探求〜60代の暮らしを引き継ぎ向上させるリノベーション〜(前編)
こんにちは、坂根工務店の堂本です。
今回ご紹介する事例は「わびさびの心を残す住まい」です。
前編では家づくりのコンセプトと外観〜玄関編、後編では居住空間をお届けします!
間取りを継承、暮らしやすさを改善リノベーション
施工事例「わびさびの心を残す住まい」より
8/10のブログでご紹介した建築家・木村哲矢先生の設計で、施工を坂根工務店が担当した事例です。
お施主様ご夫婦は弊社が主催する第24回ASJ舞鶴「建築家との家づくり展」にご来場いただき、木村先生と出会われました。
その当時ちょうどご夫婦は定年を迎え、故郷のご実家をリノベーションしてご高齢のお母様との暮らしを考えていらっしゃいました。
ご自身の家への愛着とお母様のためにも「これまでの生活と変わらず過ごせるようにしたい、なるべく動線や間取りは変えずに改修できますか?」とご要望があり、間取りなどはほぼ継承しながら暮らしの向上を図るリノベーションが始まりました。
明治15年に建てられた立派な古民家。
以前は2階を養蚕室として使っていました。
古い建物ではありますが、思った以上に傷みが少なく外観部もほとんど変えずに残す方向で改修を行いました。
建築家の木村先生も大絶賛するお庭は庭木が青々と茂っており、玄関まで美しい石畳が伸びています。
▲改修前の玄関
こちらは玄関で、梁・柱・上がり框は改修前の風合いをそのままに残したものになっています。
通常の改修では煤汚れ(すすよごれ)などを洗ってきれいな状態にしますが、今回は表面を拭き取り長年この家を支えてきた歴史と味わいの深さを活かすことになりました。
モダンな雰囲気に変身した改修後も、ガラスの欄間や構造躯体が以前の面影を残し「ここは我が家である」という安心感ももたらしてくれます。
和室までの段差が大きく上がりにくいため、一段を設けて昇降しやすく改善しています。
また畳敷にすることで境目が分かりやすくつまずきにくい工夫も施してあります。
室内側から見ると、より高い天井を感じられます。
石張りの土間、高窓はそのままに残しました。
この空間からお母様の洋室につながっており、親しい来客は直接お迎えできるようになっています。
梁が前に出ている「梁型」という部分には間接照明を設置し、美しい躯体を照らし出しています。
玄関を抜けると、もう一段階玄関ホールがあります。
現代では少し不思議な造りですが、こちらから食堂・リビングなどのご家族のプライベートスペースに入ることができるようになっています。
(お客様をお通しする和室は、玄関から直接入ることができます。)
室内の様子は後編にてご紹介します。お楽しみに!
ASJの建築家・木村先生と「建築家との家づくり展」でお話することができます。
気になる方はこちらの記事をご覧ください!
→第26回建築家との家づくり展|ASJ舞鶴イベントレポート
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