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aboutさかね 2025.07.15
江戸時代の家づくり、実は超エコだった説|SDGsな暮らし
こんにちは、坂根工務店の堂本です。
最近、坂根工務店について興味を持ってくださった方もいらっしゃると思います。
実は私たちは創業186年。家づくりは江戸時代から始まって、ずっと引き継がれてきました。
昔から日本の気候に合わせて家づくりを考えてきた伝統を持つ中で、最近ふと気がついたことが…
そういえば昔の技術やアイデア、今でも使っているなぁと。
古くから続く「家づくりの工夫」こそ、超エコなのでは!?と改めて考えたわけです。
本日は、私たちが普段設計をしている中で使っている工夫の一部をご紹介します。
機能美とデザイン性を兼ねる江戸のパッシブデザイン
深い軒と庇
私たちが手がける住まいのチャームポイントにもなっている、深い軒と庇(ひさし)。
家の形状にもよりますが、他社さんの家と比べると大きな屋根が特長的だと思います。
夏は日差しを遮り、冬は低い位置にある太陽光を奥まで取り込むことができます。
すなわち、季節に応じて自然に調光ができるのです!
風の通り道
エアコンがなかった時代でも、夏は暑かったわけです。
それでも涼しさを室内に届けていた…それは室内の通風を工夫していたからです。
南北に窓を設けて、流れを遮ることなく風が通り抜けるように。
北側に高い窓を設けることで、熱の上昇を利用してさらに換気を促すことができます。
自然素材由来の性能
自然素材には、小さな穴が開いていて常に呼吸をしています。
その呼吸によって湿度を調整することができます。
湿気の多い夏には湿気を吸い込み、乾燥する冬には湿気を放出してくれます。
昔の家は全て自然素材、季節ごとの不快感を軽減できていたのです。
現代には様々な便利家電が存在していますが、かつてはそのようなものはありません。
これらは現代でも通用しますし、私たちがいつも使っている技法です。
現代の気候に合わせた工夫と改良
昔からの技術が優れているとはいえ、当時と比べて気候はどんどん変化しており、年平均気温は約3.5~4.5℃上昇しているようです。そのため私たちは、現代の気候に合わせて技術の向上と改良をしています。
・断熱材の性能
私も長く建築業界にいますが、毎年どの住宅会社でも性能を進化させているなと感じます。
熱を逃さずに家をすっぽりと包み込む、高性能の断熱材を用いながら適切な設計を行うことで、エアコン1台で快適な室温温度が保つことができるようにもなりました。
既存のパッシブデザインと組み合わせることで、室内環境をより良く整えることができます。
・ガラスの性能
外環境の影響を受けやすいガラス面。
とりわけ強い西日が当たる窓は、眩しい日差しを防ぐタイプのものを選んで設置しています。
ガラスの断熱性能も向上し、外気の影響を大幅に防げるようになりました。
リノベーションなどで窓ガラスを改善すると、その違いにびっくりされる方も多くいらっしゃるほど!
伝統と新たな技術の融合で、現在の坂根工務店の家づくりは行われています。
そんな私たちが手がける住まいに、より多くの方に住んでいただけることを楽しみにしています。
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