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家づくりコラム 2021.10.07

Q&A「トップライト(天窓)ってどうですか?」

こんにちは、坂根工務店の坂根広泰です。

建築基準法では、トップライトには一般的な窓の3倍の採光効果があると認められています。
そのため、狭小地に家を建てる場合など、必要な採光を取れないときに基準をクリアする目的でトップライトを設置することが多いです。

ただし、坂根工務店ではトップライトを積極的におすすめすることはありません。
十分な土地面積のある舞鶴市では、トップライトを設置しなければ採光が取れないということがほとんどないのが、理由のひとつ。
もうひとつは、雨漏りのリスクが上がるから。

では、トップライトを設置すると、なぜ雨漏りのリスクが上がるのでしょうか。
トップライトに限らず、サッシからの雨漏りはシーリングの経年劣化で防水が切れることによって起こります。
トップライトの場合、屋根を流れ落ちる雨がそこでせき止められてしまうため、余計に雨の影響を受けやすくなるのです。
舞鶴では冬になると雪が積もるため、余計にそのリスクは高まります。
どれだけきちんと施工をしても、その後も小まめにメンテナンスをしていく必要がありますし、長い目で見ると「ちょっと心配」というのが本音なのです。

ただし、トップライトでしか出せない雰囲気というものがあるのも事実です。
あえて空を見せることで、開放感を演出したい。
あるいは、自然の照明のようなイメージで上部から光を落としたい。
そのような場合に、トップライトを使うことはあります。

もし、お客さまの方からトップライトを設置したいというご要望があった場合、また雰囲気づくりのためにトップライトを取り入れる場合には、前記のようなリスクをあらかじめ説明し、ご納得いただいたうえで採用します。

トップライトを設置する場合の注意点については、また改めてお話しさせていただきます。

 

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