それが、お施主さまの最初のご要望でした。
そこでご提案したのが、日本の伝統である数寄屋造りのデザイン。
幾重にも重なる、屋根の水平ライン。無駄な装飾を一切省いた、落ち着きのある外観。
数寄屋造り特有の凛とした直線と、横への広がりを感じさせる佇まいが、日本建築の美しさと穏やかさを表現しています。
HIGHLIGHT みどころ
空間の広がりを感じる玄関
格式のある外観、門構えのお住まいでは、玄関にもそれに見劣りしないだけの広さや重厚感が求められます。
横に広がる玄関土間、ホールの奥行。すぐ目の前に階段があることで、より空間に奥行きを感じさせます。
土間の片隅にはベンチを置いて、ご近所さんとのコミュニケーションやちょっとした来客対応に。
3つ並んだスリット窓から漏れる光にも、楚々とした風情を感じます。
廊下も階段もすっきり開放的に
一歩足を踏み入れると、暖かみのある白と木目で統一された、すっきりと明るい空間が広がっています。
真っすぐに伸びる階段と広い吹抜けで、廊下も階段も開放的に。
階段の上を横切る化粧梁が、空間のよいアクセントになっています。
豊かな陰影を生む和室
余分な装飾のない、簡素にまとめられた数寄屋造りの和室。
質素でありながらも丁寧につくられた和室には、どこか洗練された美しさを感じます。
そして、ほの暗い和室に差し込む、縁側からの光。この豊かな陰影もまた、日本人の美意識から生まれたものなのなのですね。
夜に浮かぶ家族の笑顔
日本庭園の様式を取り入れた、しっとりとした静かな庭から眺める、我が家のリビングルーム。
やわらかな光、上品なしつらい、落ち着いたインテリア。
家の中から、談笑する家族の声が聞こえてきそうです。
B27-0301