そこで、間口を少し狭くして、建物をL字型に配置。空いたスペースを芝生のある庭としました。
正面から見ると、白い壁に三角屋根の、とてもかわいらしい雰囲気。
素材感を大切にした、シンプルで気持ちのよい住まいとなりました。
( 竣工:2012年4月 )
HIGHLIGHT みどころ
玉砂利が美しい上質な玄関
限られたスペースを有効に活用するため、玄関は必要最小限の広さに止めています。
圧迫感が出ないよう収納の高さに配慮する、視線が抜けるようホールの突き当りに地窓を設けるなど、狭さを感じさせない工夫を至る所に施しています。
玉砂利洗い流しで仕上げた土間、無垢の床に造作の家具や建具と、素材にこだわった上質な空間に仕上げているのもポイントです。
採光を得るための工夫
採光を得る上でも、あえて庭をつくるという手段は有効です。
たとえば、狭小地だったり、隣家との距離が近かったりと採光を得るのが難しい敷地条件であっても、庭に面して大きな開口を設けることで、優しい光を存分に採り入れることが可能です。
無垢の床と木製サッシが、いい雰囲気ですね。
素朴な美しさのある数寄屋の和室
数寄屋造りの和室には豪奢な装飾はないものの、サラリとした素朴な美しさがあるのが特徴です。
こちらの和室は、天井板や畳・襖の縁を濃い目の色味とすることで、空間を引き締めています。
基本的な造作は同じでも、ちょっとした色づかいで雰囲気は変わるものですね。
照明には、和紙のペンダントライトを使用しています。
コントラストを楽しむ庭
庭からLDKを眺めた様子。
同じ木目でもサッシは明るめ、デッキとベランダの腰壁には濃い目と、二色の色を使い分けることで変化をつけ、外観が単調にならないように工夫しています。
芝生や木々の緑とのコントラストが美しいですね。
サッシの外側には半透明の飾り窓を一枚入れて、隣家からのプライバシーに配慮しています。
B32-0449