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こんにちは、坂根工務店の林です。
前回に引き続き「いぶし瓦の映える家」を解説していきます。

前編はこちらからご覧ください。

家族の気配を感じられる空間づくり

エントランスホールから、式台を上がると母屋のLDKへ。
天井を低めに設計した玄関から、高天井のLDKに入ると一気に開放的に感じられます。

同一空間でありながら、床や天井の高さに変化をつけて生活用途に合わせて緩やかに仕切られています。

まずこちらは「小下がり(楽間)」です。
窓辺に配置した板はベンチにもデスクにもなり、それぞれが思い思いに使用します。
一段下がっていることで、ちょうどよく囲まれた感覚になり落ち着いて過ごすことができる家族のとっておきの場所。無垢の板間で、素足で歩きたくなる空間です。
キッチンに面したカウンターではデスクワークをしたり、食事をすることもできます。

板間を延長した位置にウッドデッキを配置しており、視覚的に空間を伸長させます。
前編でお伝えしたように、ウッドデッキは夕涼みの場所にピッタリ。

食事は畳敷きの空間にて床座でされています。
ちゃぶ台(円卓)を囲み家族で語らう、昭和の古き良きスタイルで。
ダイニングテーブルを配置しないことで空間をより広く使えるメリットもありますよね。

畳スペースから約200mm床レベルを下げてキッチンを設けています。
それにより、小下がりやリビングで床座している家族と視線が合います。
造作キッチンは木の温もりを感じられ、カウンター下部は全てオープンに。
お施主様の使い勝手に合わせた造りで設計されています。

カウンター端には洗面を設置。
畳の間から下りた正面に配置しており、帰宅時にすぐ手洗いができるような動線になっています。

ご主人の書斎。お仕事をしたり、趣味を楽しむ空間を設けています。

2階の和室スペースです。
個室として使用してもよし、障子を開けて桟敷席のようにオープンにして使うのもよし。
1階にいても2階にいても、それぞれ違うことをしていてもどこかに家族の気配を感じられます。

勾配天井の2階からの眺めはお子さんたちのお気に入り。
寝室の小窓から、そしてロフトスペースに上がって…。
特に幼いうちは秘密基地のように楽しまれたことだと思います。
家はお子さんたちの良い記憶を育むことにつながります。
「自由に使って豊かな発想を生み出す」まさにそんなお住まいです。

前編の離れに引き続き、ワクワクさせてくれる母屋。
和風な外観からは想像がつかない、固定概念を覆す住まいでしたね！
坂根工務店の技術力を活かして建築家の素敵な発想を実現いたします。
気になる方はいつでもご相談ください。