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家づくりコラム 2021.04.15

京町家に学ぶ、庭の役割とは?

こんにちは! 坂根工務店の坂根広泰です。

前回は、自然が人に与える影響と庭づくりのポイントについてご説明しました。

本日はさらに具体的に、住まいにおける“庭の役割”についてお伝えします。

以前、採光のお話の中で、直射日光を入れることが難しい敷地では、坪庭をつくることで自然光による採光を得ることが可能だと申し上げました。

→難しい敷地条件において採光をとる方法。

これはもともと京町家における「通り庭」の考え方であり、間口が狭く奥行きの長い、いわゆる「ウナギの寝床」に家を建てる際に、光を取り込み、風を通すために土間と兼用の庭を設けたのが始まりです。

このような、採光や通風の確保も“庭の役割”のひとつ。

家の「中」と「外」という言い方をよくしますが、家の「外」とはどこを指すのでしょうか。

私は、敷地外を家の「外」と考えています。つまり、庭は家の中と外をつなぐ緩衝材としての役割も担っているのだと。

京町家の「通り庭」も、庭でありながら土間でもある。やはり、家の中と外の中間的な位置付けにあることがわかります。

広いデッキにガーデンテーブルとチェアを置いて、ティータイム。

ハンモックでのんびり昼寝をしたり、ご家族でBBQを楽しんだり。

お子さまと一緒におうちキャンプもいいですね。

のんびり家族の時間を楽しめる、アウトドアリビング。それも、大切な“庭の役割”です。

また、敷地の真ん中に庭を設けたコートハウスでは、庭に向かって大きな開口を設け、外側には必要最小限の開口とすることで、外からの視線がプライベートな空間に届かないよう、プライバシーを守る働きもしてくれます。

“庭の役割”って、実はこんなにたくさんあるんですよ。

 

 

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