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家づくりコラム 2021.11.04
結露させないための石油ストーブの上手な使い方
こんにちは、坂根工務店の坂根広泰です。
住宅の性能が向上し、高気密高断熱の家が増えたことで、「石油ストーブは結露するから好ましくない」と考える人が増えました。
石油ストーブは灯油を燃焼する際に大量の水蒸気を放出するため、その水蒸気で室内の湿度が上昇し、結露を誘発するのです。
しかし、石油ストーブが好きで使用しているという方は、今も一定数いらっしゃいます。
直火による輻射熱が部屋中をムラなく暖め、遠赤外線の効果により体の芯まで暖まる石油ストーブ。
薪ストーブに比べると手軽に使用できますし、ちょっとレトロな雰囲気がいいという方もいらっしゃるでしょう。
電源が不要なので、停電に強いのもメリットです。
それでは、実際に石油ストーブを使うと結露するのかというと、必ずしもそうとは言い切れません。
そもそも結露は、水蒸気を含んだ暖かい空気が冷やされて「飽和水蒸気量」を超えたときに起こります。
つまり、石油ストーブから水蒸気が発生しても、「飽和水蒸気量」を超えなければ結露しないのです。
冬は空気が乾燥しやすいので、加湿器を使用しているお宅も少なくありません。
石油ストーブから出る水蒸気量は、加湿器の半分程度。今は24時間換気もありますから、それだけの水蒸気で飽和水蒸気量を超えるとは考えにくいのではないでしょうか。
ただし、石油ストーブの上でお湯を沸かす、石油ストーブをつけた部屋で洗濯物を干す、同じ部屋で加湿器をつけるなど、それ以上の加湿を行うと湿度が上がりすぎてしまう可能性は十分あります。
洗濯物を室内干しする場合には、ストーブを使っていない部屋でサーキュレーターや除湿器を使って乾かすことをおすすめします。
これは感覚的なものですが、大きな窓があるとその部分の温度差が激しくなるため、窓表面が結露しやすい気がします。
遠赤外線で室内を暖める石油ストーブは、消火しても部屋がすぐに冷えることはありませんから、結露に気付いたらストーブを消すなどして様子を見てみるとよいでしょう。
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