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こんにちは、坂根工務店の林です。
前回に引き続き「上質な時を　上質な空間で」を解説していきます。

開放感と落ち着きを両立させた、大人の暮らしのためのLDK

エントランスとLDKの間には短い廊下。
間仕切りとしてガラスのドアを設置。木目の淡いスプルースで枠をつくり、すっきりとしたデザインに。
開放感を与えながらも、空調のための断熱などに配慮した設計がここにも見られます。

LDKには薪ストーブがあります。吹き抜けを設けており、効率的に家中を暖かくすることができます。

吹き抜けはLDK部分で約4mの高さがあります。大きなオブジェのような照明が映えますね！
木造建築の美しさが引き立つ、登り梁あらわしの天井で立派な木材も楽しんでいただけます。
空間の広さを活かしてリビング階段を採用。階段は空間に合わせて造作しているため、一つのインテリアにもなります。

キッチンはフルフラットで使いやすい、トーヨーキッチンの対面キッチンを設置しています。
スタイリッシュな水栓やレンジフードに、モザイクタイル調のキッチンパネルを組み合わせました。
家のほぼ全体が珪藻土塗りです。(ケイソウモダンコート)
調湿力がありながら、コテ塗りの風合いが空間に温かみを与えてくれます。
ちょうど間接照明が当たり、微小な凸凹が浮かび上がって幻想的です。

LDKとつながる和室です。
化粧材として用いられる杉柾目(天井)や松地板(床の間)は、空間を上品に魅せてくれます。
障子や襖の縁はスプルースで造作しました。

柾目と板目の違いについてはコチラの記事をご覧ください！
【木を知ろう】柾目と板目どう違う？

2階(ミニキッチン・寝室・洋室)

リビング階段によって、1階と2階がゆるやかに繋がって家族の気配が感じられます。
階段からは中庭がよく見えます。

ミニキッチンを設けた空間には、外へ続く屋上テラスがあります。
多目的に使えるので2階にいながらコーヒーを淹れたり、家族や友人と一緒に外で食事を楽しむときに便利な場所です。

吹き抜けを臨む開口部には折れ戸を設置して、楽に開閉できるようになっています。
開放的なことはもちろん、空気を循環できる点でも良いアイデアです。
※閉じた様子は1つ前の写真をご参照ください。

屋上テラスの横には洋室を設けました。

今回はASJの建築家・伊藤孝先生とのコラボレーションした住まいをご紹介しました。
大人の暮らしにマッチした上質さと、受け継いだ樹木を残すための斬新なデザインと遊び心を感じられる家だなと改めて感じます。5月18日(土)・5月19日(日)には坂根工務店が主催するASJのイベントが赤れんがパークにて開かれますので、建築家と坂根工務店のコラボした家に住んでみたいという方はお気軽に遊びに来てくださいね！

第27回　建築家との家づくり展 ー ASJ 舞鶴スタジオ | イベント | アーキテクツ・スタジオ・ジャパン (asj-net.com)