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家づくりコラム 2022.07.05
【木を知ろう】柾目と板目どう違う?
こんにちは、坂根工務店の堂本です。
早速ですが「坂根工務店で家を建てるなら、木をふんだんに使った家にしたい!」
と考えていただいている方がとても多い様子。大変嬉しいです♪
大工さんの伝統的な技が光る“木の家づくり”は私たちの自慢であり、
ありがたいことにお客様から長く愛していただけている大きな理由なのかもしれません。
せっかくなら皆さんにもマイホームを計画するにあたって、
木材についての知識を増やしていただき、一緒に家づくりを楽しみたいと考えています。
きっとSNSや雑誌を見る時の目線が変わって面白いですよ!
同じ木材でも印象がこんなにも違う!柾目と板目の違いを知ろう
柾目と板目は切り方に大きな違いがあります!
切る方向が違うことが、分かりやすい柾目と板目の違いです。
下図を見比べながらご覧ください!
【柾目】
常に年輪に対して直角にカットします。
この柾目というのは幅広い板を切り出すことが困難。
例えばカウンターテーブルほどの幅の板を切り出す場合、大木が必要というわけです…!
木材として使えない部分があり、コスト面で考えても高級です。
【板目】
板目は年輪に対して平行にカットします。
丸太のほぼ端から端まで使うことができるので、無駄な部分が少なくコスト面も抑えることができます。
したがって30cm以上の木材を切り出す場合には、板目にカットすることが多くなります。
適材適所。それぞれ用途があります!
先ほど切り方やコスト面でも違いについてお話しましたが、それだけではありません。
それぞれに持つ良さや印象の違いを活かして適材適所に使います。
どちらが正解というわけではなく、完成イメージに合うものを選ぶことも大切なんですよ!
【柾目】
ほぼ平行に揃った木目がとても美しく、上品な印象の柾目。
坂根工務店では鴨居、長押、廻ブチの見付(みつけ)など、和室正面から見える箇所には柾目をよく使います。
スッキリした表情、高級感がある雰囲気を醸し出すことができます。
▲正面部分は全て柾目を使用。スッキリとした和室に。
▲障子の枠も柾目を使って美しく整った雰囲気に。
【板目】
木材ごとに異なる木目を味わいたいなら板目を。
上から塗装をしたり、磨いたりと加工して使う場合にも板目は表情が出しやすいです。
前述の通り幅広い木材を切り出せるので床材や家具など、多用途で活躍します。
▲板目を使った和室。カジュアルな印象になります。
▲長く幅広いテーブルの天板には、板目を使用。
木の質感と温かみを感じられます。
▲板目の床材を天井にも張りました。
木の印象が強く、遠目にも木目がしっかり。
縦ラインが強調され、廊下がさらに奥行があるように見えます。
【ちなみに】
大きな一枚板が手に入りにくい場合には、柾目と板目が組み合わさった集成材も使います。
コストが抑えられ、木材としても安定的な強度が得られるため、造作家具に利用します。
いかがですか?実際に見比べてみると、かなり印象が違って見えるのではないでしょうか。
施工事例を見ていただく際には、柾目・板目にもご注目くださいね!
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